別に怖い話ってわけじゃないけど、「見えない何か」を感じた体験談
俺の実家は真横が墓場で、近所にお寺やら神社やらもある”いかにも”って感じの土地だけど、近所で有名な怪談とかはなかった。
まぁでも恥ずかしい話ガキの頃は怖がって親と別々に寝るようになるまで結構かかった。
で、自分の部屋で一人で寝るようになってからはちょいちょい金縛りで目が覚めるようなことがあった。
でもなぜか意外とその頃はあんまり怖くなくなってて金縛りがあっても「あー。いつものか」って思ってそのまま寝るようになってた。
金縛りの頻度とかはまちまちで、数か月に1回とかから、多い時では数週間に1回くらいの感じ。
あるときは明確に室内に気配を感じたり、天井裏をミシ・・・ミシ・・・と何かが移動するような音が聴こえたりもしたけど、そのたび無視して寝てた。
今考えると我ながらどうかと思うが…
でも悪いことばかりじゃなくて、たまに部屋の電気を消し忘れたまま寝たときに朝起きると電気が消えてたり、窓を開けっぱなしで寝てしまったのが朝にはしまっていたり、探しても探しても見つからない失せ物がある日突然机の上にあったりするようなことがあった。(家族には部屋に入らないよう言ってたので多分家族じゃない)
あるときほんの気まぐれで部屋の中、虚空に向かって「いつもありがとうございます。助かってます」的な事を言った。
不思議なことにそれ以降パタリと金縛り系のイベントが起きなくなった。
さすがに「何かの意志」みたいなのを感じ、それからも身に覚えのない良いことが起きるたび「ありがとう」とか「お世話になってます」とか言ってた。
結局、大学進学で実家を出るまでの数年間、一度も金縛りで起きることは無かった。
これと言ってオチはないけど、「気のせい」で片づけるよりは「誰かに助けてもらってる」と感謝の気持ち持ってたほうが気分が上向くし、いまも帰省するたび自室に「ただいま」と「いってきます」を言ってる。
以上、怖い話でもなくてすまんが自分の体験談でした。
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