毎年お盆の時期になるとおばあちゃんの家に泊まりに行ってたのだが、ちょうど家自体が霊道みたいになっていて
ある時、二階で寝てると玄関で足音がして、何かがすごい勢いで階段を駆け上り、自分の寝ている部屋のドアの前まで来てピタっと止まった
またしばらくすると玄関から入ってきて、部屋の前でピタっと止まる
それが数回繰り返された
最初は怖かったがそれ以上何もなく、年に一度の事なので慣れてしまった
ある年の夜、遊び疲れてそのままドアを閉めずに寝てしまい、階段を駆け上がって来る音で目が覚めた
「しまった」と思って慌ててドアを閉めようとしたが間に合わずドアの方を見たら、サラリーマン風の男の人が走って来てそのまま正面の網戸をすり抜け、ウワァァァという叫び声をあげながら2階のベランダから1階に飛び降りていなくなった
夏暑くて網戸にしてなかったら、その男が走り抜けられずに部屋の中に留まってしまい、何か悪い事が起こったかもしれない
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