実体験で、死ぬ程怖いって程じゃないけどゾッとした話。
学生時代、自分が寮生活してた頃に寮の敷地内で石を拾った。
手のひらサイズで楕円に近い形で色は灰がかったベージュって感じ。
特に綺麗とか形が整ってるとかという訳でもなかった。
特徴といえば一箇所にぷくっと浮き出た白い目立つ線がついてたくらい。
その石を拾った時、何故か小さい子が綺麗などんぐりを拾うような特別感を感じて、しばらくポケットに入れて過ごした。
その間、ちょっと良いことが続いた。
ご飯の時に好きなおかずを寮生からもらったり、ゲームをしたら一抜けで勝ったり。
何気なく学校まで持って行ったら当時好きだった子と楽しく話せたなんてこともあった。
あまりにも良いことが続いたので寮生にその石を紹介して、運が上がったことの証明をするために1人に貸すことにした。
だがその後、彼は小さな怪我を短期間で頻繁にするようになった。
運動神経が良かったのに何も無い平地で転けたりもした。
この石をお前に借りてからだって言われて返されて、そんなまさかと思ってもう1人話を聞いてた子に貸した。
そしたらその子も突然嫌なことが続いたらしくすぐに返された。
寮生の間でその石がちょっと話題になり、
「お前その石捨てたほうがいいよ」
と言われた。
自分はすぐに近くの雑木林に思いっきり投げ捨てた。
その石とはそれっきり。
おおよそ1週間以内の出来事だった。
例え自分が良いこと続きだったことや他の人が持ったら不幸が続いたのが偶然だったとしても当時の自分には恐ろしく感じた。
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