去年の事で気持ちが落ち着いたから書こうと思う
社会人3年目、帰り道での話。
自分は高校も会社も遠かったんで、ずっと家の近くの市役所付近のバスを利用して通っていた。
家とバス停間は市役所の裏の道が最短ルートだったから、部活やら残業やらでいくら遅い時間になっても絶対そこを歩いてた。
住宅街で暗いんだけど、街灯が沢山あるし、いざとなったらその辺の家に助けも呼べるしでなんか謎の余裕があった。
だから今考えたら危ないんだけど不審者対策とか一切せず、毎日スマホ見ながらそこを歩いてたわけ。
それでその日もバスを降りてスマホを見ながら暗い道を歩いてた。
人は居ないけど家の窓はみんな灯りがついてるし、街灯も2m間隔で立ってる。
近くの通りを走る車もある。
なんなら手元にはすぐに110番できるスマホがある。
狭い車道はさんで左側、石の塀に沿って街灯が立ってて、自分はその反対側、車道の右側を歩く。
そしてふと顔を上げた時になんか左前方に違和感があって2度見した。
1本が街灯じゃなかった。
こっちが気づいてる事を悟られたら殺されるって思って瞬時にスマホに顔を戻して、内心バックバクで頭から血の気が引いてるのがわかるんだけど全然、何にも気づいてないです風を装って歩いた。
早足にならないように気をつけたんだけどわからない、もしかしたら意識しすぎて不自然に遅かったかもしれない。
真横を通り過ぎたらもう走り出したかったけど必死で抑えた。
画面をスクロールしていいのか悪いのかもわからなかった。
文字を打ってる方が画面に集中してる感あるかなと思って意味もなくLINE開いたりした。
とにかく曲がり角まで着いたら追ってきてないかが無性に気になって、曲がる時にチラッと一瞬だけ見たけど、さっきの位置で立ったままだった。
それを確認したらもう最短ルートを逸れて音を立てないように小走りで近くのスーパーまで行って、親に連絡して迎えにきてもらった。
歩いて3分の所に車で呼び出したからめっちゃ文句言われたけどとにかく不審者が居たで突き通した。
転職したのでもうその道を夜中に通る事はなくなったけど、昼間でも通らないようにしている。
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