ビルの空き店舗1Fに店子が入ってもすぐ出ていく物件があるんだと。
オーナーも困っていたんだが、ある時、某有名な消費者金融が店子となった。
ある夜、その消費者金融が入っている店舗から防犯設備が作動、発報し某セキュリティ会社と警官、オーナーが駆けつけた。
するとどこにも異常はなく、鍵もすべて閉まっている。
中を確認しても誰もおらずとりあえず警官に帰ってもらい、翌早朝、オーナーはセキュリティ会社の人と消費者金融の所長と防犯カメラの録画映像をチェックしていた。
すると消費者金融のオフィスにぼうーっとした人影が浮かび上がってきた。
「なんだこれは?幽霊か?」
そう言っていると段々と人影が濃くなってきてオーナーが
「あっ!パン屋の主人・・・・」
と言った。
オーナーによると、この1F店舗に消費者金融が入る何個も前にパン屋が入っていたのだが、パン屋の主人が事故だか病気で急に亡くなりすぐに遺族がパン屋を整理して物件の契約解除したというものだった。
その後、すぐに消費者金融も物件の契約解除して出ていったと聞いた。
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