幼稚園の時、星がよく見える田舎に住んでて、夜じいちゃんと散歩してたら流れ星が見えた
それ自体は珍しいことでもなかったけど、流れ星が流れた方向に沿って空がめくれたんだ
壁紙をべりって剥がしたような感じで、間から明るい光がさしてた
びっくりして凝視してたら、めくれた所から変な物体が出てきた
巨大な長方形で、暗い緑色の定規みたいなやつと、それをつまんでる巨大な指2本
どう見ても人間の指だし爪も付いてた
そのでかい指が定規を押しこむように近づいて空のめくれた場所に当てたらすーっと何事もなかったように元の夜空に戻った
隣のじいちゃんは急に立ち止まった俺を揺さぶったりしてたらしいが、俺は固まってて気付かなかった
じいちゃんは空のあれは見てなかった
でさ、それから20年くらい後になってあの定規の正体がわかった
どう思い返してもあれはUSBメモリだったし、でかい指はUSBメモリ挿す時の動作だったよ
当時は昭和60年代のガキでPCもUSBメモリも見たことなかったし、意味不明な体験だった
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