もう一つ
不思議とは言えないかも知れない話
今よりずいぶん昔
私は高校生
母と姉は社会人で仕事に行ってた頃
祖母は家で家事をしながら暮らしてた
我が家はペットとして大きな鳥カゴでセキセイインコを7羽飼っていた
どれも雛から育てた手乗りインコで
基本的に祖母が世話をしていたので4羽は祖母に大変懐いていた
あと3羽は姉と私に懐いてた
4羽は祖母の周りを飛び回り付いて回ってたので祖母も可愛がってた
そんな祖母が末期ガンで入院した
病院に行くのが遅すぎて余命は長く見て3ヶ月といわれた
末期ガンの割に祖母は特に苦しそうでも痛そうでもなく元気だった
医者もちょっと驚いてた
祖母が入院してしばらくしたら祖母に懐いていたセキセイインコが突然1羽死んだ
苦しむようにかごの下でのたうち回り死んだ
1時間くらいの事だったので病院行く間すらなかった
そしてもう1羽も止まり木に止まれず落ちてぐったり
私と姉はすぐ伝染病の可能性を疑いインコを雛用に置いてた小さなカゴに隔離
他のインコにも伝染してないか怖かったので慌てて可哀想だけど他のインコ達は虫かごに入れて大きなカゴは煮沸消毒して姉は動物病院を探した
当時動物病院は犬猫専用のところばかりで鳥ましてやセキセイインコを見てくれる病院なんてなくて姉は電話帳で必死に探した
鳥専門じゃないけど見ますよと言ってくれた病院を見つけ車で病院へ
原因不明だった
その後数日経過してインコは死んでしまった
やっぱり死ぬ時は苦しそうにのたうち回った
そしてしばらくしてまた1羽がぐったりし始めた
病院では相変わらず原因不明
とりあえずインコ達は全部小さなカゴで1羽ずつ隔離して様子を見た
結局全部で4羽が同じ状況で死んでしまった
全て祖母に懐いていたインコ達
4羽が亡くなって直ぐに祖母の容態も悪くなり余命3ヶ月と言われた祖母は1ヶ月で亡くなった
苦しむ様子なく眠るような感じだった
偶然なのかもしれないけどインコ達が祖母の痛みを肩代わりしてくれたんじゃないかと思ってる
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