適当に書き込んでいいのかな。
15年くらい前、俺が学生の時の話。
当時通学で使ってた電車はいつも雑誌も読めない程度に満員だった。
特に終点が繁華街兼大きめの乗り換え駅という事もあって、終点に近づくに連れ乗車率が上がっていき、殆どの人が終点で降りるという具合だった。
ちなみに俺はその2つ手前が自宅の最寄りだった。
そんなある日、いつも通りすし詰めで先頭車両の壁際(扉付近)に立っていると左隣のおっさんがマガジンを広げて読み始めた。
もちろん十分なスペースはなく、雑誌の右端が俺の顔の真下に来ている。
非常に邪魔だった。
鬱陶しいな…と思っていると、あろうことかおっさんが
「勝手に読んでんじゃねえよ」
とか言い始めた。
以下その時の会話(うろ覚え)。
俺「読んでねぇよ。ていうか邪魔なんだよ」
おっさん「は?勝手に見てたろうが」
俺「邪魔だから見てたんだよ。周りの迷惑考えろボケ」
おっさん「てめぇ…◯◯(終点)に着いたら覚悟しとけよ」
俺「おう、お前が覚悟しとけよ(俺は手前で降りるけど)」
その後俺は無言でおっさんのマガジンを左手でこちらに来ないようにガードし、おっさんは意地になってマガジンを読み続け、自宅の最寄り駅が近付いてきた。
最寄り駅に着いて降りる際、なんだかんだムカついてたので
「1人で終点まで行ってろバーーカwww」
と言いながら満面の笑みで手を振りながら降りてやった。
その際、本当に意図してなかったんだけど、思い切りおっさんの足を踏んでしまった。
おっさんは足を踏まれた痛みで顔を顰め、一瞬呆然とした後、顔を真っ赤にして閉まる直前の扉から読んでいたマガジンを投げつけて来た。
多分精一杯の抵抗だったんだろう。
ただおっさんのコントロールが予想外に良く、ちょうどおっさんに振っていた俺の右手で綺麗にキャッチ出来てしまった。
自分でもビックリしたが、これ見よがしにキャッチしたマガジンを読み始めておちょくることにした。
チラッとおっさんを見ると凄い形相をしたまま電車に運ばれて行った。
スッキリした俺はマガジンを読んでそのまま駅に捨てて帰った。
また会ったらどうしようかとも思ったんだけど、何故かそのおっさんと二度と会うことはないままだった。
以上です。
コメントを残す