私が小学生の頃です。
当時、私が住んでいたところは「ド田舎」で近所にはコンビニすら無く暇な毎日でした。
放課後といえば友達と一緒に海辺まで行って鬼ごっこをするのが定番でした。
17時30分になり、友達と別れて帰宅する途中、海辺の街灯の無い場所から異臭がするので興味本位で近づいてみると、そこには成人向けの雑誌のゴミや見た事ない雑貨?(他にもティッシュ)など様々なゴミが散乱していました。
私は、その光景と異臭で気味が悪くなり、猛ダッシュで家に帰りました。
帰宅後はあの光景を忘れられずアレは何だったのか…とずっと考えるばかりですが数年間分からないままでした。
(私が大人になってから)
私は成長するにつれて体型がふくよかになり、まわりからは
「少し痩せたら?」
と言われる事が多くなり、ダイエットを始めました。
それでジョギングをしにあの海辺まで行くと、昔よりは弱くなったけどあの時のような異臭がしました。
大人になっても気になったので恐る恐る見てみると、そこには昔よりも量は減ったが、成人向けの雑誌、子供の頃は何か分からなかった雑貨(大人になってからオトナの玩具と理解した)が落ちていました。
しかも…あの頃には無かった、女物の靴やアクセサリーまでが落ちていました。
何かあったのか…等、気になって、よく周辺に釣りに来ている友人や近所に住んでいる友人に相談しましたが
「へー」
とか
「そんなの知らない」
とか言うばかり。
何があったのか探るために再びあの場所に行くと、落ちていた物や量は変わらないものの、弱々しく女性の声が聞こえました(声は聞こえるが何を言っているかは聞き取れない)。
周辺を確認するも女性はおらず、足跡なども確認できません。
その時は私の勘違いと思いながら帰宅しましたが、やっぱりこの出来事が怖くて頭から離れません。
今後ここに近づいたら危険な目に遭うのではないか?と思った私は、信じない人もいるだろうと考えながらも
「あそこには近づかない方がいい」
と電話で友人たちに理由を説明しました。
数日後、自宅のポストにグシャグシャになった紙切れが入っていました。
何が書いてあるか確認すると
「ありがとう。これからも私のこと守ってね」
と殴り書きで書かれていました。
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