近所にお好み焼き屋さんがあって、うちの祖父や祖母、親兄弟から3代に渡ってお付き合いさせてもらってる
寂れた地元地域の中で、いろんなイベントや会合で顔を合わせる事も多く、単に店と客以上の関係だった
店主とその奥さんは、自分が小さな頃からいろいろとお世話になったり見守ってくれたりもした、いわば恩人でもある
店主はいつも親切で本当に丁寧に優しく接してくれるんだが、眼光がとても鋭い印象だった
その優しげな風貌には全くそぐわない目は、友達や従兄弟たちも気付いていて、「店主は裏家業を持ってる」とか子供ながらに冗談で色々と噂しあったりしてた
時は流れて20代半ばの頃、いつものようにその店で焼きそばと数種類の天ぷらを注文して、テーブルの下に置いてある週刊誌を見ながらくつろいでいた
お好み焼きと焼きそば、鉄板焼き各種の他に天ぷらも昔からの定番メニューで、これがまた旨い
その頃天つゆの旨さを知ったばかりの自分は、初めて「天つゆある?」って店主にたずねた
カウンターの鉄板でイカとキャベツを焼いていた店主の動きが一瞬止まった
ゆっくりと顔を上げた店主の表情にいつもの優しい微笑みは無かった
普段より数倍も鋭い眼光を見て、自分は動くことも話す事も出来なくなった
少しの沈黙の後、店主は一言「止めとき」って言った
うなづく事しか出来ない自分に背を向けて、店主は天ぷらを皿に盛り付けている
振り返ってこちらを向いた時の店主はいつもの優しい店主に戻っていた
子供の頃にした裏家業の噂は真実だったと思ってる
あの店の中での「天つゆある?」は、誰かを「消してくれ」って依頼の隠語で間違いないと思ってる
そこは「天つゆありますか?」と聞かないとそりゃ店主も機嫌悪くなるというもの
面白い話だが、オチまでが長過ぎね
普段は天ぷらにつゆ出さないの?
好きな天ぷらランキング
1位 ナスビ
2位 イワシ・タマネギ
3位 チクワ・ショウガ
もうバカウマなんだこれが
>>858
その店天つゆ置いてないって後日わかった
天ぷらといえばさつまいもとチーズちくわでしょ
エビとイカが入ってないってどういうことw
ちなみにシソの天ぷらもんまいよ
子供の頃のお小遣いではエビは滅多に買えなかったんですよ
「天ぷらは塩で食べるもんだ(止めとき)」
「汚い裏の世界に関わるんじゃない(止めとき)」って言われた気がした
お好み焼き屋で天ぷら揚げるってなんかすごいな
そんな店あんねんな
元和食料理人やったとかかな
天つゆに親殺されたんだろ
店主の師匠が厳しい人で
揚げ物は真剣勝負、とでも教わったとか
その命がけの天ぷらを汁でひたひたにして食うだと?となるかなー
勢力を拡大した塩派なんかも
コメントを残す