家族の修羅場。
私の父はある自動車メーカーの工場に勤めていた。
私がまだ小2の頃、父に肩車されて出掛け
街中を走る車を見てはお父ちゃんが作ってる車だとはしゃいでいた。
ある日、帰宅した父の様子がおかしかった。
小さかったけどはっきり覚えてる。
父は本当に子煩悩な人で、帰宅すると私や妹を追いかけ回しては
頬ずりしまくる人だったのに
その日はいつもより遅くに帰ってきて玄関に入るなりへたりこんだ。
私と妹は母に言われて自分たちの部屋に行かされ
その日はいつものような団らんはなかった。
翌朝、父の顔は別人みたいだった。
何があったんだろうと気になったけど、父も母も何も教えてくれなかった。
心配で心配で授業どころじゃなくて、学校が終わると走って帰った。
家に帰ると、父はいなかった。
母に聞くと会社に行ったと答えたけど、母も心配してる様子だった。
「お父ちゃんどうしたの?」って聞いてもやっぱり教えてくれなかった。
その日も帰宅した父の様子はおかしかった。
その日だけじゃなくて、それからしばらく父は何か食べてもすぐ戻してしまうし
夜中に突然大声をあげて暴れたりするし、
どうなっちゃうんだろうって怖かった。
そんな日が何日も続いて、父は会社を辞めて母の故郷に家族で引っ越した。
母方の祖父の伝手で農協でアルバイトをしながら
母の実家の農業を手伝うことになった。
まるっきり正反対の仕事だったけど、父には意外と合っていたようで
何年かあとには正社員になり、そのまま田舎で一生を終えた。
父に何があったのか知ったのは中学の時。
勤務先の工場で、父の目の前で同僚がプレスされたらしい。
>>870
つ、つづく?
>>871
あ、ごめん。これで終わりってことで。
この先、聞いた話を書こうとしたけどグロすぎて纏められなかったorz
>>872
そっか
続きを読みたいような読みたくないような…とドキドキしてたわ
お父上もそりゃおかしくなるわな
想像しただけで具合悪くなる…
お父上が人間として壊れなくて本当によかった
有り得る事故だし、目の前で見てしまったらのなら事情聴取もあったよね
事情聴取ってたいがい手を変え人を変え何度も同じ事を聞かれるらしいし
ショックな出来事を何度も反芻させられたらそりゃあトラウマにもなるだろう
衝撃的な出来事って心を保護するために脳が忘れさせようとするのだけど
それをさせて貰えないのは修羅場だったろうなぁ
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