うちの母は時々すごく怖い。
思い出せば数限りないエピソードがあるが 、ここ1年の話をいくつか。
気圧が不安定なせいか頭が重くて体調がすぐれなかったのだが、休日、母に誘われてランチに出掛けた。
そこで最近しんどいという話をしたら、母が脈絡もなく
「◯◯さん」
と言った。
すぐ違う話題を振ってきたので聞き違いかと思ってスルーしたんだけど、翌日出社したら◯◯さんが急に退職することになって私物をまとめていた。
◯◯さんとは別に仲が悪かったわけでもないが、その日以降は嘘のように頭痛も消えた。
母に同僚の話をしたことはなく、◯◯さんはちょっと変わった苗字で、ふと口をついて出ることはまずない。
ある時は、面倒くさいとぼやきながら、玄関から応接間を毎日ピカピカに磨きあげていた。
ワックスかけたり、何日もかけて新築みたいに掃除して、玄関に向かって
「よし。もういいよ」
と言ったら、その晩見知らぬ人が
訪ねてきた。
詳しく書けないけど、亡くなった祖父(母の父親)に関わる件で、とても重要な話だった。
デパートの上りエスカレーターで、いきなり腕をつかまれて列から外れ、え?なに?なに?って言ってたら、
なぜかエスカレーターが緊急停止して、私たちの前にいた人が仰向けにひっくり返ったこともある。
上記以外にも色々あって、なぜわかるのか聞いてみたけど、母にもなぜわかるのか、何がわかるのかは不明だそうだ。
ただ、ふと、そうした方がいいと思い付くんだとか。
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