昔、集合住宅に住んでいた頃、隣がこじんまりとしてるけど立派な木が一本生えている家だった。
その木に沢山蝉がいて、捕まえたくて呼び鈴鳴らして捕らせてもらった。
住んでいたのは二人の老夫婦。
お爺ちゃんがお茶やお菓子をだしてくれてお話もした。
おばあちゃんは縁側で椅子に座っていた。
それから何度か行ったけど、いつからか呼び鈴しても留守で、そのうちその家がとり壊され自分もその地を離れた。
大人になって、その家のお婆ちゃんが亡くなった後おじいちゃんが自殺をしたこと、生前遊びに来たことを喜んでくれていたことを聞いた。
亡くなったのがいつなのか、家なのかその木なのか今さら聞けないけど。
少しでも楽しい一時を過ごしてくれたと思いたい。
コメントを残す