地元にあった不気味な風習なんですが
毎年ある日に町の中心にある山の麓の神社で祭りが行われて、
12歳以下の子供達が集まって歌を歌いながら民家を周り、酒もしくは鹿の骨、そしてろうそくを貰いながら神社に戻って社に納める、というものがありました。
地元は北海道の南部にある田舎町で、その風習の起源はよく知りませんがアイヌ文化が源流だという事は知っています。
そしてこの風習は私の地元が発祥だそうです。
死ぬ程怖い訳では無いんですが、その行事に参加しないと川の神の御怒りを買い、「送り」と呼ばれる、所謂神隠しにあってしまうと言われていました。
よくスレで見る様な狂気じみたものでは無いので、町の子供達は普通に参加してました。
自分も祭りは毎年楽しみでした。
ベイブレードとかが出店のくじの景品で当たったりしました。
毎年祭りを開く委員みたいなのが順番に選ばれるんですが、
2000年か2001年の祭りに、担当の家の男の子が祭りに参加しなかった事がありました。
自分は話した事はありませんでしたが、小さな町なので名前は知ってました。
その年川の水害があって、その男の子だけ亡くなりました。
男の子が亡くなってから、何故かその後祭りは行われる事は無くなりました。
自分もその後札幌に引っ越してしまったので、今祭りをやってるのかは知りません。
ただ札幌に越してきてびっくりしたのが、ここにも酷似した風習があったのです。(先程、自分の地元が発祥と書いたのはこの為です)
子供達が歌を歌い、民家を練り歩きお菓子を貰うという、ハロウィンのようなものです。
その歌の歌詞が、地元と同じメロディで、
「ローソクだーせー、だーせーよー」だったのでゾッとしました。
なんでも自分の地元では、神の国に行く為の穴を照らすという意味で蝋燭だったので・・・
というか、皆お菓子もらっててずるいなぁ、自分は意味不明なものだったのに・・・と当時思いました。
まさに今日8月7日がその祭りだったので、今頃子供達が民家をまわってるのかなぁ、とか思い出に耽りつつ書きました。
以上です
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