忘れもしない小学二年生の時の衝撃。
ある夜、自宅隣の空き家が全焼する火事になった。幸い怪我人は無く、自宅は修理で済む程度。
翌日の給食時間、クラスではその火事話で持ちきり。
そんな中、一人の男子が「あれは放火。空き家で、シンナー吸いながら花火して、火を着けて逃げたって兄ちゃんが言ってた」と言い出した。
興奮冷めやらぬ兄ちゃんが家で仲間と放火した話をしていたと。
さらに現場にて呆然とした私一家を見たらしく、「貧乏で可哀想な奴らだから、仲良くしてやれだって。だから友達になってあげる」と言われて、衝撃(と混乱)を受けた。
それを聞いた女子が、放火したら警察につかまるんやから!泥棒!(?)
と言ったのをきっかけに、放火魔!犯人!と給食時間が修羅場となった。
子供だから「なんかそれ変じゃない?」て思いつつ、どう変か説明出来ず、もにょもにょした怒りが沸いてきた放課後。
「悪い人を見つけたら、お巡りさんに言わなきゃだめだよ。皆で一緒に行こう」
とクラスメート達に言われ十人位で交番に言って、お巡りさんに事の顛末を告げた。
ニコニコしてたお巡りさんも段々真剣になり、わあわあ言ってる私達の話を聞いてくれた。
その甲斐があったのかどうか、数日後、犯人が捕まった。
やはりあの兄ちゃん達の不良グループだった。
ちなみにその男子は、格好いい兄ちゃんが大好き!って子だったから、始めは落ち込んでたよ。
多分素直すぎる子供だったと思う。その後は元気に生活してたよ。
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