俺は大学に通っていて、よく一緒にいるAというやつがいる。
そいつといると、もう一人あんまりかわいくないけどなんか異様に自分に自信がある感じの女Bがやたら絡んでくる。
なんて言うか、売れない地下アイドルみたいな顔立ちでオタクにはモテるかなって感じの女。
そいつは特にAに対して上から目線の態度で接してくる。
俺はそいつにいつもイライラしていた。
Aは確かに落ち着いているし、物静かだけど決して地味ではないし、影のあるイケメンだと思っていた。
対して俺は騒がしい方で自分で言うのも何だけど色んなところで男も女も知り合いが多い。
だけど特に仲がいいのがAで、そんなAに対して変に馴れ馴れしくだけど馬鹿にしているような態度のBがうざかった。
Aはあまり女と絡まないのでそのこともBは
「これだから童貞は~」
からとかなんか言っていた。
ある日俺らが講義が終わり帰ろうとした時にBが当然のごとく一緒に並んで話してきた。
まぁ、追い払う理由もないし普通に話してたらAがこれから彼女に会うと言った。
実は、Aには彼女がいてそれで異性とあまり絡むことはなかったのだ。
俺は彼女のことを知っている。
だが、Bはしらなかったみたいで、凄い食いついてきた。
「え、彼女いたの??みた~い!(ニヤニヤ)」
とか騒いだ。
この時も何か上からな態度を感じ取れて気分が悪かった。
俺は対抗心からあることを言おうとしたが、ちょうどその時門に立っていた彼女が駆け寄ってきた。
それを見たBが絶句。
はっきり言って、Aの彼女とBは比べ物にならないくらい差がある。
Aの彼女は大学はいっていないが、物凄くかわいい。
水でバイトをしていたくらいだから少し派手さはあるが、Aにぞっこんである。
以前一緒に飲んだ時があるが、Aが席を外ている間もAのことばかり聞いてきたりした。
Bは咄嗟に、
「Aのカノジョかわいいじゃん~。ねぇAのどこが好きなの~?」
とか相変わらず馴れ馴れしく聞いてきた。
それを聞いた彼女が一瞬間をあけて
「顔。」
と言い放った。
俺はビビった。
そんなこと言う子だったなんて、、ていうか、そんな理由だけで??
だけど彼女の目は明らかにキレてた。
Bは呆気にとられ「え、、?」みたいな顔をした。
続けて彼女は
「まぁ冗談ですけど。どこが好きなんて上から目線の質問、素直に答えたくない。大好きな人に馴れ馴れしくする異性を受け入れるほど私は純粋ではないんで。あなただって彼氏の女友達に同じこと言われたら嫌でしょう」
と言った。
そして彼女は俺を見て「何なのこの子」みたいな顔をした後、少し顰蹙していたAを気にせず引っ張って行ってしまった。
美人な彼女がはっきりと言い放ったのは迫力があったがBのビビった顔を見てスッとした。
その後、
「Aなんて来るもの拒まずで誰でも付き合える」
とか言って異様にアプローチかけてたBだったが、おれが制止したのとAが全く相手にしていなかったのでいつの間にかこっちに来なくなった。
–END–
『広輔(年齢21歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
売れない地下アイドルレベルだと「これくらいならイケるかも・・・‼」と表面上はガチのいい女より(数の上では)モテるから何か勘違い系自信過剰だったんだね。俺の黒歴史とカブるわ。本物と出会って各の違い見せつけられたのが俺の転機。少しずつだけど異性に対して誠意を持てるようになってきたものなぁ~‼