【閲覧注意】
※これから話す体験は実話ですので、霊障が出る場合があります。閲覧される際には、自己責任でお願い致します。
私が大学生の時の話です。
授業の合間などで、大学の食堂や構内にある小さな喫煙所でよく4~5人の友人メンバーで集まって雑談なんかをしているのですが、その中に1人人当たりが良くとても性格が明るい男性の友人Mがいました。
というよりは、お気楽なヤツ?
私は彼と初めて出会った時はある事を除いて、親身になれそうなヤツだな、と思っていました。
ある事、2つを除いて。
一つは彼は心霊スポットに良く遊びに行く、いわゆる肝試しのような事をするのがハマっているようで、毎回彼自身の下半身が無くなっている写真や、複数の恨み辛みを出している顔の心霊写真なんかを撮っては見せてくるんです。
私自身、霊感が無い方では無かったのでよく見つけては
「消せよ、その写真。持ってたら良くないから」
と警告していました。
彼は見つけては
「マジか!写ってる!?」
と、喜んでいましたが…..
ある日、いつものように大学構内の食堂にてメンバーで話をしていたら、どうやらその友人Mがバイクで自損事故を起こし、アゴの骨を削る、アバラ骨4本に右足骨折の重体を負い入院したとの事です。
春・夏の間は入院生活を余儀なくされていた、友人M。
心霊スポット巡りみたいな事やってたりしたヤツの自業自得だな、と私は思っていました。
それから冬になり彼は無事回復し、大学に復帰しました。
「ういーッス!心配かけたー!」
なんて言いながらwww
私も彼を見てメンバー内では明るい良いヤツだし、良かった、とホッとしたのですが…
彼のある一つの事がまだ無くなっていなかったので気掛かりでした。
さすがにあそこまで大きい事故起こして、懲りている彼を数日間見ている内に私は力になってやりたい気持ちになり、彼に気になっている一つの事を聞き出す事にしました。
「それ」は、彼と会った時から居た
彼の後ろに憑いてる、足までしか見えない軍靴を履いている日本兵?兵隊?のような、霊の事を。
私の場合、悪いものは黒く見えるのですが、
「それ」は彼を以前初めて見た時の後ろにいた時より、どす黒くなっており、何か起こしそうな気配を感じました。
恐らく事故の原因は「それ」のせいですが。
彼に「それ」の事を話した後、ある事を聞き出す事にしました。
もちろん、彼は
「マジかッ!!!!」
と言いましたが、前のように喜ぶのではなく、どうすれば?と聞いてきました。
「あのさ、事故起こす以前の事なんだけど、それ見てるとぼんやりトンネル?みたいな所が浮かんでくるんだよ。そんなとこ行った事ある?」
彼は、あるッ!!!!
あそこだ、あの青梅の「旧⚫上トンネル」に行った!と。
その日の晩に彼のバイクに乗せてもらい、急ぎ青梅の旧⚫上トンネルへ向かうことに。
途中、その場所近くのコンビニに寄った際に、彼は家にあった古い木札のお守りを母親から渡されたと見せてくれた。
何でも身を守ってくれるものだと。
そして現場に到着。
線香を持ってきた友人Mに私は、線香は他のも寄ってくるから、あまりオススメしないけど、短時間なら良いよ。
と言いながら、トンネル入り口手前に小さな石を集め線香を1本立てた。
その際、人の話声が上から聞こえて来たので、友人Mに周りに民家が?と聞くが彼は無いし、聞こえない。
空耳では?と言われてしまった。
ハッキリと、男の声が複数聞こえるのだが。
そしていざ火をつけようとする彼に一言。
「ここまでは入っていいけど、この先はダメ。そして、2度とここに立ち入らない事をひたすら念じて。ただし、謝ったりするのはダメ。」
そしてMはライターで火をつけようとするのだが、私が言った、ここまではという場所から先に線香があったため、火が途中で消えてしまう。
Mは涙目。
仕方なく、消えない場所に線香を移動し火をつける事に。
だけど、察したのでしょうね。
トンネル中で、黒い人影のような別のモノが2つほど蠢いている。
それがゆっっくりと
ジリジリと来る。
そうです。
「黒い」人影なんです。
悪いもの。
さらに、先程トンネル入り口で聞こえた話声も近くで聞こえるようになってきた。
耳のすぐ近く。
私はMに緊張しながら
「早くしよう、そして俺が危ないと思ったらすぐ退散しよう。いいね?」
と言い、
Mは火をつけ、黙祷。
私は10mほど下がって見守った。
すると、彼の背中から軍靴の「それ」がゆっくりと離れ、トンネル内へ。
良かった。
「それ」を確認し、彼に目線をやると………
無数の顔。
白い顔が彼の周りに びっしりと張り付いていた。
私はとっさに
「終わりだッ!!!!M、終わりだ!!!!」
と言いその場を離れた。
近くのコンビニで冷静になるため、少し休憩。
するとMは違和感を感じる。
ゴソゴソとお守りを取り出すので
「え?なに?」
と私が聞くと、あのお守りが真っ二つに割れている。
もしかして、あの白い顔が張り付いているだけだったのはこれが守ってくれてたからなのか。
あのまま続けていたらどうなっていたのかと、Mと顔を見合わせて恐怖しました。
その後、彼は社会人になり、今も元気にメンバーと飲んだり遊んだりしてます。
もちろん、もう心霊スポットには行かないと言っています。
コレがMの体験した恐怖体験です。
ですが、私はまだ語っていませんよね?恐怖体験。
それは、Mと終わった後に帰った家での出来事です。
実家に帰り、畳の上で布団を引き、神棚を見つめ、今日あった事に少し恐怖を覚えながら眠りについたのですが。
私の寝室は2階にあるのですが真夜中、誰かが階段をゆっくりと登ってくる音がしました。
ギシ、ギシ、ギシと。
両親かな??と思いながらその音に目が覚めた。
と同時に携帯で時刻を確認。
深夜2時。
この時刻はやばい。
と思っていたら階段の音が、ギシ、ギシ、ギシ。から上にたどり着いたのでしょう。
ピタッと止みました。
私の寝室から短い廊下までの区間から聞こえて来た音に戦慄しました。
ゴトッ
は?なんの音?
と思ったのですが、その音から
ズズ、ズズ、ズズーーー
何かを引きずる音。
ズズ、ズズ、ズズーーーー
その音が部屋の前までたどり着き、スッと少し部屋の白い扉が開き私は恐怖に固まりながらゆっくりと見える隙間から、横から覗くようにしている黒く長い髪の毛と女性のような青白い顔その血走った目と見合ってしまった。
その間、およそ5分ほど。
その間に気を失い、気付いたら朝でした。
どうやら部屋までは神棚があったので侵入して来れなかったみたいです。
ただ、扉には数センチほどの髪の毛の固まりがあったんです。
真夜中に響いたあの
ズズー、ズズー、ズズー
という音はあの女性のようなモノが頭を引きずった時に聞こえた音みたいです。
だって、廊下に長い髪の毛が数本私の部屋に続いて落ちていたんですから…
–END–
『カズ(年齢27歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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