昔の職場の課長が無理難題を押し付けて来るときの口癖が
「何か問題あるんか?これやったら誰か死ぬんか?」
だった。
それで誰も言い返せず2徹とか3徹とか普通にやらされてた。
今思うと一般的な社員の3倍は仕事をこなしていたと思う。
時代はバブルだったからぜんぶ残業代は出たので、入社4年目の俺でもピーク時の手取りは100万近かった。
いろいろとおかしな時代だった。
その後、バブルが弾け、残業代もロクに出なくなり、古い社員から首を切られるようになり会社のエース部署だったうちの職場にもリストラの手が迫ってきたが、部下を守ったのがその課長。
人事のクソ部長が直々に乗り込んできて、皆に聞こえるように
「会社も大変なんだから、無能な人には新しい人生を歩んでもらえ」
などと言ってたが課長は頑として
「うちの課に無能な人間など一人もいない」
と突っぱねていた。
そんな日々が数ヶ月続いたある日、部長の奴がブチ切れて課長の口癖を真似て揶揄した。
「何か問題あるんか?これやったら誰か死ぬんか?」
と。
すると課長が立ち上がり、
「俺が死ぬんや」
と窓を開けていきなり飛び降りた。
顔面蒼白で倒れ込む部長。
「課長!!!!」
と窓に駆け寄る社員たち。
窓の下には課長の死体、ではなくすぐ下のベランダでピースサインしてる課長
(下にベランダがあることを部長が知らないことを知ってた課長)。
課長の「泣け」のジェスチャーに応じて
「課長ぉぉぉ!!!!!!」
と号泣する俺達。
腰を抜かしたままガタガタ震える部長。
おもしろかったなー。
結局4人ほどリストラされたけど、課長も辞めていった。
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