実家に、半引きこもりの長男兄がいる。
毎日ネットにかじりついてて、たまに姿を現しては
「チヨン公は~」
とか
「ビツチは~」
とかばかり言ってて次兄のお嫁さんと甥っ子から嫌われている。
元旦も、皆が実家に集まって正月を楽しんでいるのところに、天の岩戸より降臨。
日本の未来を憂う一席を始めた。
水を差されて、シーンとなる家族。
汚い身なりで、得々と語り続ける兄。
すると一年に2、3度しかしゃべらない98歳の祖母が口を開いた。
「なぁぁにが、日本の未来がじゃあぁ。嫁もぉ取らず子供も作らにゃい、せっせと働いてお国にお金を収ぁめるわけでもにゃい、子供を、育てる女どもを、養う男どもを馬鹿にして、お前がぁぁ、今お国を亡ぼしとるんだわぁぁぁなぁ」
長兄、無言で退散。
3が日まで実家にいたが、ついぞもう一度姿を見ることはなかった。
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