ちょっと前のことだけど…
息子の小学校の運動会は、陸上競技場の大トラック貸切でやるすごい本格的な運動会。
親も積極的に出てくる。
うちの息子も当然、父親が走る様を見たがっていた。
旦那も出たがっていた。
のに、前日に骨折。
息子凹みまくり。
当日、遠くからダブル祖父母が来てるのに終始テンション低めの息子。
事件が起きたのは午前の最後、色別対抗父兄リレー。
参加を募られ、あちこちでパパたちが手を上げてた。
凹む息子。
そんな中、祖父母ズで歓談してた義父がおもむろに動いた。
※義父:花が大好きな農民。65歳
息子「(´-ω-`)」
義父「これ、僕も出ていいの?(*・ω・*)」
よそのママ「パパじゃなくても30歳以上ならいいらしいですよー」
義父「僕出たいな!(`・ω・´)」
息子「おじいちゃん、パパの代わりに走ってくれるの?(*・ω・*)」
義父「走るよー(`・ω・´)」
義父、荷物の中から何か袋を取り出す。
義父「孫ちゃんだけ応援する人いないのは寂しいもんね(`・ω・´)」
息子「(@⌒ー⌒@)」
旦那「親父、無理はよせよ…」
義父「息子よ、実はお前には言っていなかったが…僕は…」
周りに急かされ、袋を持って集合場所へ行く義父。
1人100m,セミアンカー200m,アンカー400mのリレースタート。中にはスパイク靴を履いた人も。
1チーム20人でトラック6周、4チーム対抗。
義父の番がなかなかこない。
レースは終盤。
息子「おじいちゃん来ないの?(´-ω-`)」
旦那「まさか…」
そのまさか。全チームセミアンカーに。
義父はまだ待機中。
旦那「親父、スパイク履いてる…」
一家総立ち、緊張しながら見守る中、義父にバトンが3位で渡った。
で、義父、大暴れ。半周で1位に追いつき、他の人たちがバテる中残り半周もペース落とさず独走。
両手突き上げてゴール。
某田舎の県で、義父が400mマスターズの記録保持者だと知ったのはその夜のことでした。
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