午前中の出来事、俺は夏休みも残り一週間ということで、遅まきながら帰省してました。
昼前におな中おな高の友達Aと、飯でも食いに行こうということで一緒に歩いてたら、道路の向こうでAと共通の友達Bが手え振ってた。
B「おー!俺とAじゃん何してんのー?」
俺もすごく久しぶりにBに会ったもんだから嬉しくなって、
俺「おー!Bじゃん、久しぶりー。お前もこれから飯食いに行かねー?」
って言いながら、Bのいる方に渡ってこうとした。
したらいきなりAが俺の肩掴んで、
「待って。あれ、誰?」
とか言ってんの。
「はあ?何言ってんの?Bじゃん」
って言って振り向こうとした瞬間、Aが止めなきゃ俺がいたであろう場所を、車がかなりのスピードで横切って行った。
さっきまで車の気配も音も感じなかったし、突然現れたように見えた。
クラクションも鳴らされなかった。
めっちゃビビって冷や汗出た。
Aが変なこと言って止めてくれなきゃ確実に轢かれてた。
と同時に、さっきのAの質問を思い出した。
俺「あれ、Bって誰だ?」
俺もAにも、Bなんて友達はいなかった。
なんで俺はさっき、あの男を共通の友達だと思ったんだ。
気味が悪くなって道路の向こうを見たら、その男はまだそこにいて、笑っても怒ってもいない、無表情とも言えない変な顔で俺たちのことジロジロ見てた。
Aは霊感持ち。
俺は高校のとき(中学では殆ど面識なかった)何度かAの不思議体験に巻き込まれた。
それから男は、俺らが行くまでずっとこっち見てた。
Aがほっといた方がいいって言うから何もしてない。A曰く死神のようなもの。
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