家に初めてツバメが巣を作った。
俺と兄貴はツバメが巣を作る所、卵を温める所を観察しつつワクテカしながら見守ってた。
卵が孵り可愛い雛が顔を出すようになった時は家族全員で喜んだ。
ある日、カーチャンが巣が!!と絶叫。
兄貴と一緒に軒下の巣を見ると無残にも巣が壊されていて雛が落下している。
とりあえず雛は人間の臭いがつかないよう手袋をして保護。
でも5匹いたはずが2匹行方不明。
カラスの仕業か…とがっくりするとカーチャンが
「近所の子供が…」
なんとツバメの巣は近所のクソガキによって壊されていたのだ。
いなくなった雛2匹はクソガキによって捨てられていた。
2匹とも死んでた(ノД`)
マジギレした兄貴は俺を連れてクソガキの家に突撃。
出てきたクソガキ母親は
「私の可愛い息子タソがそんな事(ryで証拠はあるのか!!」
でお決まりの逆ギレ。
(でも近所の人が雛を投げる&蹴るクソガキを目撃している)
クソガキもヘラヘラして謝りもしねえ。
ここで兄貴キレて
「動物殺しておいてお前らのその態度は何じゃあ!!!!」
とクソガキ母親の胸倉をつかむ。
「いいか?お前の息子は動物を殺しても平気な人間に育ってるんだよ!!これが人間だったら『殺人』っていうんだよ!!お前の教育が間違っているようだから、きっちり教育してもらうよう●●校(クソガキの通っている進学校)に言っておくからな!!」
学校への通報を恐れたのか急にクソガキに謝るよう言うクソガキ母親。
「ああ、学校が嫌なら鳥獣保護法違反だから警察に通報するわ。」
と追撃する兄貴。
警察という言葉にビビったのかクソガキ母親、警察だけは…と何故か大人しくなる。
クソガキも急に謝りだす。こいつらは本当に人間の屑だと兄貴がボソッと言って、
「まあ俺が何を言っても無駄なようだから後は警察におまかせするわ^^○○(俺の名前)、警察に行こうぜ」
とクソガキと泣くクソガキ母親を置いて自宅へ帰還。
保護した雛たちをどうにかしないといけないため、市に連絡する。
ケガをしてないようなら簡易の巣を作り様子を見てくれと言われたので、ネットで調べてホームセンターで手ごろな大きさのカゴを購入。
そのなかに壊れた巣の残骸を入れて簡易の巣を作り、雛を入れる。
父親に頼んで簡易の巣を置く板を壁に打ち付けてもらい、巣を置く。
人間が触った巣や雛は親が警戒するというから、軍手をして慎重に作業をする。
野生の動物を助けようとするのはいけない事だと父親に言われたが今回は人災だからな…と兄貴が言う。
そして巣のセッティングが完了。
親鳥を待っている間、あのクソガキ親子をどうするか話し合っていると、玄関のインターホンが鳴った。
出てみるとクソガキ母子+クソガキ父親が菓子折りを持って謝りにきた。
兄貴が
「お前らが謝るのは俺たちじゃねえだろうが!!ツバメだろうが!!!菓子折り持ってきて罪がなくなると思ってんのか!!アホか!!お前らが来るとツバメの親が寄り付かんようになる!!帰れ!!」
と家族追い出す。
外で泣いていたが近所の人の注目を浴び(もう噂になってる)帰っていった。
引き続きとりあえず親鳥を待っていると、1時間後、窓の外に親鳥が!
頼む!!来てくれ!!俺と兄貴は願った。
雛もピーピー言って親鳥を呼んでいる。
親鳥は暫く簡易巣を警戒していたが、ついに雛の元へ。
兄貴号泣。
俺も目から汗が…
そして生き残った雛3匹は順調に成長し、無事飛び立っていった。
今度は安全なところに巣を作れよ~と思っていたが毎年巣を作るようになった。
あ、クソガキ親子はその後も学校には~警察には~を繰り返し言っていたけれど学校には通報しておいた。
理由はクソガキが巣を壊した理由を話さなかったため。
それにクソガキ父親が働いている会社が不祥事をやらかして(クソガキ親父も関与していたらしい)
親子共々悪い噂が流れ、クソガキ親子はローンが残っている家を売り払い何処かへ引っ越していきました。
一応兄貴の武勇伝?です。
長くて本当にすいませんでした。
平気で動物虐待する子供は、いずれエスカレートして、やがて人間にも危害を加える可能性がある。
幼い子供が、虫や小さな爬虫類を虐めて殺してしまうのは、成長過程で必要らしいが、人に近い種族にまでやっているのは危ないらしい。普通は命の大切さを知って、虫にもやらなくなる。