小学5年だった頃のお話。
この頃になるとやっぱり、工口い事に興味津々なわけで、工口本はクラスの男子で回し読みしたりしたもんです。
ただ、漏れら工口ガキにとっては工口本は超貴重品でした。
ド田舎だったこともあって、道端や川辺などに落ちてることなど殆どなく、本屋は隣町に一軒のみ、しかも店番が高校生っぽいおねぇさんであり、当時はシャイだった工口ガキにレジに出すことなど無理でした。
だが、なんとか工口本を買いたい工口ガキ達の執念は、あるスキを見つけ出します。
店番のおねぇさんがたまに休憩の為5分ほど席を外し、70過ぎの店主と思われるヨボヨボのばあさんが店番に立つところを知りました。
工口ガキは見事、夢の工口本を買うことに成功します。
数時間に一回訪れる一瞬の刹那。
工口ガキ達はこれを
「ババアチャンス」
と名づけ以後、工口環境は急速に改善されます。
さらに工口い妄想はとどまることを知らず、7時閉店(田舎なので)の直前に、おねぇさんが先に帰り、ばあさんが店じまいをすることも発見し、おねぇさんの休憩時間を待つことなく、確実にGETできる時間帯として
「ファイナルババアチャンス」
と命名されました。
以後、この2つの偉大なる発見は、その名前とともに某S小学校高学年の男子の間で代々受け継がれていくこととなったのです。
めでたしめでたし
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