小学生の一時期、とても霊感が強くて、いろいろなモノが見えた。
金縛りは毎晩。
目を開けると枕元に老婆がいたり、溺死?した女が宙に浮いていたり。
普通に道を歩いていても、血だらけのおっさんが四足で這っていたり、喉にポッカリとした穴を開けて、上手く呼吸できないのかヒューヒュー言ってる女の子を見たり。
様々な奴等がいたけど、無害だったんで特に気にしなかったわ。
怖いというか、可哀想な連中だと思ったよ。
多分、奴等は自分が死んだ事に気づいてなくて、夢遊病みたいな感じで、この世を徘徊しているんだろうね。
通学路に使っていた道で、毎朝8時31分になると、ビルの屋上から女の人が降ってくる場所があった。
タイミング良く目の前に落ちてきた時は、地面に激突する瞬間に目があって、気まずかったのを覚えている。
まあ、あっちは俺の事なんて見えてなかったと思うけど。
暫くして霊感が無くなって、奴等の姿は一切見えなくなった。
でも、10年経った今でもあの女の人は、毎朝飛び下り自殺を繰り返しているんだろうな。
徐霊?とか出来る人がいたら行ってやってくれよ。
あまりにも可哀想だろうよ。
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