僕の高校時代はとても悲惨でした。
と言っても友達はいたし、虐められてたわけでもない。
何が悲惨だったかというと、1年生の時に母親が兄と妹を連れて家を出て行ったんです。
僕と父を残して。
とても悲しくなりました。
なんで僕を置いて行ったんだ?と。
僕は捨てられたんだ、と。
怒りがこみ上げてきて、母を兄を妹を憎みました。
父は何も言わず、ただただ仕事が忙しいと家に帰ってきませんでした。
そして僕の高校3年生の誕生日の日に一通の封筒が届きました。
封筒は母から僕に宛てられたものでした。
中には3つの誕生日カードと1つの手紙が入っていました。
誕生日カードは字を覚えた妹と兄、そして母のものでした。
誕生日カードは開くとオルゴールが鳴り出す仕組みだったのを覚えています。
妹は、「お誕生日おめでとう。お兄ちゃん。私は元気です!」
兄は、「誕生日おめでとう。元気にしているか?」
母は、「お誕生日おめでとう。体は大丈夫ですか?」
破りたくなった。
何を今更。
と思った。
しかし、一緒に入っていた手紙を見た瞬間、涙が溢れてきました。
手紙には、
「あなたも一緒に連れて行きたかった。でも、あなたが必死に勉強して入った高校を辞めさせる事は母親として出来なかった。本当にごめんね。こんな母親でごめんね。もしも願いが叶うなら、私が死ぬまでに一回だけでいいから、あなたに会いたいです。母より」
と書いてありました。
僕は中学生の時、母親に大学に行きたい。と言ったことを思い出しました。
母が僕が大学に行くには父の所にいたほうがいいと思って、僕をあえて連れて行かなかったんだと知ったんです。
母にはまだ会えていませんが。
いつか会いに行きたいと思っています。
ちんちんでした
ポポブラジル
とても良い話です。母親の愛の深さを教えられます。お母さんに会いに行って下さい。お母さんの誕生日に手紙を書きますよね。