小学校5年生の時の話。
夏休み後半、ちょうど今頃。
同士仲の良い家族数家で田舎の民宿に行ったのよ。
そん時に他所の家の子供泣かせてしまってこっぴどく怒られた。
「お前一人だけ、別の部屋で寝なさい!」
そう言われて、反抗期初期の俺、布団を持って離れの小部屋に寝るって言ってやった。
建物丸ごと借りてたんだけど、その離れだけは鍵もかかってて入ることができなかった。
家主曰く、本当に出る、そうだ。
それを俺に伝えて脅す親、もう負けらんないと一晩泊まることにした。
家主は色々と親に念を押していたがそれが俺に伝えられることはなかった、お約束なんだからやっちゃいけないことくらい説明しておけよ!
子供心に所謂「茶室」みたいな部屋を想像していたが、大きな本棚が並んでいて、「書斎」って感じだったのを覚えてる。
窓際に肘掛椅子とかある洋風の。
でも、真っ先に違和感を感じたのは化粧台だった。
お袋が使ってる手鏡とは別次元の3面鏡とかついてる立派なやつ。
お前らの想像通り「合わせ鏡」のできるやつな。
夜も遅かったし、テレビも無いし、本は難しそうなのばかりだったし、普通に考えれば寝る以外の選択肢は俺にはないはずだった。
ところがな、その離れは内から鍵をかけることができたんだよ!
ガチャリ、と重い音がして封鎖される空間、俺はその後の自分史をひも解いても理解できない行動をとる。
服を脱ぐ、パンツも脱ぐ、すっぽんぽんになった俺は化粧台の椅子に登り、三面鏡に背を向け、股下から自分のあられもない姿を覗き込んだ…、そこには合わせ鏡いっぱいに俺の肛門が写ってたよ…。
その後、両親が友人とその民宿に行くことはあったが俺はついていったことはない。
親が言うにはな、その離れ、夜中に三面鏡で合わせ鏡をすると、女性の霊が写りこむって話で、その地域全体の
「夜中に車を運転してると見える女の幽霊」
の震源地だったそうだ。
それも昔の話だそうで、俺たちの行った年、もっと言うと、俺たちが泊まった日以来幽霊騒動は起きてないらしい。
俺が寝るのを止めようとする家主に
「あの子が化粧なんてするわけないじゃない」
とお袋は言ったそうだ。
「あんたが泊まったから幽霊逃げたんじゃないの?」
「アハハハハ…」
本当のこと言えるか!
今はあなたの尻穴に憑いていますよ
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