祖父が死んだ時の話。
今まですげぇ可愛がってくれてた祖父が、半年ほど入院して死んだ。
90を超えた大往生。
深夜に病院に呼び出されて行ったら、もう結構ヤバイ状態。
お世話になりましたってのが祖父の最期の言葉で、それを聞いた瞬間に色々抑えてた物が壊れ、俺はボロボロ涙を流した。
その時は
「泣くのはかっこ悪い」
と突っ張ってた時期で、俺はトイレの個室に入った。
電気を点けたり個室のドアを閉めるって気力も無く、薄暗い中、ただただしゃがんで泣いていた。
どんだけ涙を流したことか。
その時にトイレの電気が点いて、誰かが入ってきた。
鼻をすする音にその人は気付き、
「だ・・誰かおるん?」
って個室の俺に声を掛けてきた。
「はい。います。」
って言うつもりが、ガラガラ声で変な低音を醸し出し、
「あ〝い〝え〝ぇ~」
みたいな変な声を出してしまった。
その瞬間、その人は
「ぎゃーっ」
て叫びながらどっかへ走って行った。
それ以来、病院関係の心霊体験談は話半分に聞いている。
お祖父様が地獄で御待ちですよ
黙祷
ポポブラジル