私が体験した話です。
正月に旦那の実家に帰った時、近所にある石切神社という所に初詣に行きました。
神社は屋台も出て大勢の人で賑わっていて、私はお参りを後回しにお祭り気分であちこちの屋台を回って楽しんでいました。
屋台を回るうちに、神社の中にある札所に着きました。
私は特に納めるものもなかったので、旦那がお守りを返しに行くのを近くで眺めて待っていました。
札所は1畳ほどの広さの祠のような形で、前にある小窓から納められるようになっており、色々なものを持った人が並んで納めていました。
わりと混んでいたのでボーっと見ながら待っていたのですが、旦那の前の人が大きな白い紙袋を札所の小窓に一生懸命押し込んでいました。
小窓は小さく、そんなデカイの入るかな・・・と思って見ていると、札所の中の人が紙袋を引っ張ってくれたのでようやく中に入りました。
そして旦那がお守りを札所に納めて戻ってきました。
その後お参りをして帰るとき、何気なく私は旦那に
「札所の中で働いてる人、あんな狭いのに大変やな。」
と言いました。
旦那は変な顔をして、
「人おらんかったで?」
私は一瞬でゾッとしました。
思い出してみると、札所で紙袋を引っ張ったのは白い手だけで、体はなかったのです・・・。
あれは一体なんだったのか。
確かめたいけど二度と行きたくないです。
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