3年くらい前の盆頃、TVをぽけーっと見てたら、目の前を猫がぴとぴと歩いてゆっくり通過して行く…
そのまますーっと目で追って行ったら、猫は入口の向こうの階段に向かい姿を消した。
「何だ猫か、どこ行くんだろな」
とTVに向き直った瞬間はっとした。
猫は好きだがウチは猫なんて買っていないし、その猫はステレオボードから出て来た…
よくよく考えてみたらその猫は輪郭すらない透明で、無論色など判る訳ないんだけどロシアンブルーぽい色で、ぴとぴとと歩く足取りまで何故か分かった。
入口まで目で追うくらいずっと見てて何も恐くなかったんだけど、後からゆっくり考えたら一気に血の気が引いたのを覚えている。
作り話笑