私の両親は2人とも獣医で犬と猫を専門に見ています。
あれは私がまだ保育園の頃で退院していった患者(猫)さんの飼い主がお礼にくれたケーキを兄弟と一緒に病院で食べて居た時の事です。
普段父はとっても患者さんに対しては温厚で怒鳴る事は見た事はなかったですが、その問題の飼い主は病院が終わってから行きなりやって来て
「犬の具合が悪い、助けてくれ」
と偉そうに言いのけて父が診察した後に
「これは大変危険な状態だ、なんですぐ連れてこなかったんだ?! (この後どんな病状が説明)今すぐにでも手術をしないと死んでしまうぞ!!」
そしたらその患者は父に向かって
「治療費はいくら掛かる?」
「そんなに掛かるのなら別に治さなくて良い、そんな雑種どうだって、だいたい子供が拾てき・・・・・そうだ、殺してくれよ、そんな犬!そしたら30万も掛からないだろ!!」
と、アギャ-!アギャー!叫びはじめた声がスタッフの休憩室でケーキを選びながらニコニコしてた私達の耳にも聞こえて来たと思ったら、どんな患者が来ても温厚に接していた父が、
「ふざけるな、このバカ野郎!!なにが殺してくれだ!!お前はバカか!!!うちじゃおまえらみたいな患者はお断りだ!!2度と来るんじゃ無い!!おまえらみたいなのが命を扱う権利は無いんだよ!!」
大声で怒鳴った後にその飼い主だけを外へ追い出すと、残った犬の手術をして、治療をして、その犬は我が家の新しい家族になりました。
ちなみにその時父の大声に驚いて持ってたショートケーキを床に落としてしまい、泣きました(w
武勇伝とはちょっと違うかもしれませんが、別の飼い主さんがくれたケーキを見てたら思い出したプチ話しです。
プチばなしの「ばなし」は「話し」じゃなくて「話」だね。