昔、中学一年生のとき、変質者に遭ったんです。
カナヅチかなにかで腕を殴られ、ショックで声もでませんでした。
直後、我が家で取調べがありました。
警察官はとても態度が悪かった。
私がぼーっとしてただの、あんな暗い道を帰るのが悪いだの、果ては「しかし(犯人も)物好きだね」とにやにやして、遠回りに私がブサイクであることまでバカにしたのです。
ド田舎です。
警察官やお役人、先生が、なんかとても偉いことになってる土地。
私はうつむいてじっと耐えました。
母は連絡がとれず(帰路で運転中。ケータイなんてなかった時代です)、 父親のいない私に同席しているのは、祖母だけ。
祖母は封建的で、基本的に
「偉い人には逆らうな」
な人です。
げっそりして、ただ時間が過ぎるのを待ちました。
「おばあちゃんはアテになんない」
幼心に思いました。
途中で電話など掛けにいってしまう始末です。
警察官たちはやる気なさそうに私の話を聞き、お茶菓子をバリバリ食い、横目で大相撲なんか見ながら、なんだかんだで結構な長居をしていました。
「早く終わらないかなあ」
と思っていると、ドアのベルが。
おかしいな、母親なら呼び鈴など鳴らさないし・・・。
と思っていると、見知らぬ初老の男性が、真っ青になって入ってきました。
彼こそ、祖母が電話を掛けた人物、地元警察の長。
私が生まれる前になくなった祖父の部下だった人です。
祖父が警察に勤めていたのは話に聞いて知っていましたが、警察内でトップを張った、とても偉い人であるのは、初めて知りました。
男性は、うちにいた彼の部下を見て、
「お前ら・・・」
と絶句。
すると、男性よりも早く、祖母が怒鳴り声を上げました。
「うちの孫に謝んなさいよ!土下座だ!この子がどんな辛い目に遭ったと思ってんだい。馬鹿もいい加減にしな!!」
祖母は顔を真っ赤にして、涙目になっていました。
平謝りに謝って彼らが帰ると、祖母はぼそっと、
「おばあちゃんなりに、いちばんの罰をやったつもりなんだよ。でも、そんなことより、最初っから怒鳴りつけて帰しちゃうんだったねえ。辛かったろう。ごめんね」
と言ってくれました。
厳格だった祖母のひとことに、思わず大泣きしてしまいました。
あれから祖母も歳をとり、本当に丸くなりましたが、私にとっては今も「スーパーおばあちゃん」。
長生きしてほしいです。
あー、態度の悪い警官いるわ。
私は露出魔を通報して現行犯で捕まったのに、そいつが堂々と見せた名刺がどこかの大企業か地元の有力企業だったのだろう、立ち小便だったと言うことにされ不問にされた。
5分も10分も私の車の真横で小便する奴はいねぇよ。
都内のT警察だけどね。ホントに奴等は糞だと思ったわ。