小学生のころ、昼休みにみんなで「椅子の曲乗り」をして遊んでいた。
トーナメント組んで勝ち進んできたので、いい所を見せねばと思い中国雑技団レベルの立ち技をしかけたところ、椅子の背に口をぶつけた。
ガツッ、ギリッ、クチャッという音がし、激痛を通り越す程の感覚が頭部全体から背中まで走った。
一点だけをぶつけた筈なのに顔面全体が痛い。
脳しんとうを起こしたような頭痛までする。
痛みの中心部分は、あまりの痛みに感覚を半ばなくしていた。
それととともに大量の出血。
高まる鼓動にあわせてピュ、ピュ、と血が吹き出る。
生温かい血が口にあふれあごをしたたり足下に血だまりができた。
周りがどよめく中トイレに駆け込み鏡をみると、前歯が舌を千切り下唇を貫通していた。
肉がクッションになってくれて幸い歯は取れずに済んだが、触るとグラグラしていた。
今は全然痕も残ってないけど、あのときを思い出すとなんだかムズムズしてくる
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