大学生で一人暮らししてたとき、地元から友達がはるばるバイクでやってきた。
嬉しくなって夜はビールと近くの店で買ったおかきを食べながら夜を更かした。
翌日、酒が抜けた友達はまた地元に帰っていった。
楽しいひと時を過ごした俺は急に便意をもよおした。
トイレで一踏ん張りするとそこにはある一点を除いて立派なうんこが出ていた。
俺は驚いた。
と同時に震えた。
そして涙が出てきた。
そこにあるうんこはなんと・・・緑色だった。
まさに抹茶のようなうんこ。
晩御飯で食べた人参やとうもろこしが所々混ざってて、綺麗なコントラストを描いてた。
何かの間違いだろうと数十分流さずトイレの前で悩んだ。
人に話せる内容じゃない。
どうすればいいのだと。
その日に帰った友達はまだバイクで帰路のはず。
携帯なんか無かった時代、友達に連絡するすべは無い。
だんだん匂って来たのでそのうんこはとりあえず流した。
取りあえず、連絡の取れる明日まで待ってみよう。
不安な一夜をひとり悶々と過ごした。
次の日、また便意をもよおした。
恐る恐るしたらまた立派なうんこが出てきた。
しかし緑。
昨日と変わらない綺麗な緑。
例えようが無いが、しいて言うなら金魚の糞に似た色だ。
だんだん怖くなってきた。俺は何者だ?
人間なのか?金魚なのか?それとも宇宙人??
どうしても確認したい事があって少し指を切ってみた。
血は赤かった。
俺は宇宙人ではなさそうだ。
少し安心した。
そろそろ友人が帰ってる時間なので電話してみた。
そいつのお母さんが出てきた。
まだ帰ってきてないとのこと・・・
俺は不安がよぎった。
まさかあいつも??
仕方が無いのでまた不安な夜を過ごした。
また朝が来た。
今日もまた便意だ。
うんこはしたくない。
うんこ以外俺は普通だ。
だれも俺のうんこの事は知らない。
大学の学食でそおっと昼飯を食べた。
我慢してた便意がまたもや来た。
俺は戦った。
負けてたまるか。
俺は普通だ。
おかしくないぞ。
しかし、うんこは強かった。
俺の完敗だ。
しかたなく、学校のトイレでやってしまった。
またしても緑。
鮮やかな緑。
俺は決意した。
明日病院に行こうと。
俺はいったい何者かと先生に聞きたい。
その晩友達から電話があった。
何?友達の声は今までと変わらず普通だった。
俺は決心して友達に聞いてみた。
おまえのうんこは何色かと。
あほかお前は、くだらんことで電話させるな!ガチャン!
また一人ぼっちだ・・・
次の日、病院にいく前にうんこをした。
もう慣れたものだ。うんこは昔から緑と決まってる。
俺はいつの間にかそう思い込んでた。
しかし・・・
今日のうんこは半分緑で半分黄色だった。
後半黄色ってことは今後は明日はどうなんだ?
今日の病院は延期にしよう。
その晩、友達と食べた残ったおかきを食べながら考えた。
そのときふと気づいた。
この海苔巻きおかきをビールに漬けてみよう。
すぐは変化が無かった。
その日はそのまま寝た。
次の日、昨日のビールを見た。
真緑のビールがそこにあった。
あああ!そういうことか!!
その日のうんこは半分黄色で半分緑だった・・・
?