中学の時、昼食時に理科室のビーカーとアルコールランプを使ってインスタントコーヒーを煎れて飲むのが流行っていた(教師公認)。
しかし、ビーカーの数は限られているうえ、流行っているだけあって毎日コーヒーにありつけるわけなく、4限の授業が遅く終わった日は苦汁を飲む事もしばしば。
その日も、4限の授業が延長し俺達は大きくスタートを出遅れた。
しかし「こりゃ、今日は駄目だな」と半ば諦めながら理科室の扉を開けると不思議な事に誰もいない。
「なんだ、誰もいないじゃん」
俺達は早速アルコールランプに火をつけコーヒーを煎れて飲んだ。
その日は寒く、他の奴等が冷たい飲み物を我慢して飲んでいると思うと優越感にも浸れた。
「食後のコーヒーを嗜むのは貴族のみに許された贅沢」
とかなんとか言っちゃったりして。
そこへ理化教師登場。
教師:「おーう。オメーら今日も飲んでるなァ」
俺:「ウマいっすよ、先生もどうですかー?」
教師:「そーか、ウマイかー。そりゃそうだろ、なんせそのビーカーはさっきアンモニアの実験で使ったばかりだからなぁ」
俺「ブゥーーーーーッ!!」
その日を境に俺達は理科室でコーヒーを飲むのをやめた。
あの日、味わったコーヒーのコクは今でも忘れられない。
?
ワハハハ!
オモロイね、それと似たような事ならオレにも
あったな。