漏れは、大きくて新しいビルが林立している汐留で働いている。
もれの勤めている○下は、労働諸法を平然として無視して長時間労働を強いる会社なので夜の10時・11時ごろまで会社にいる。
漏れは、疲れて仕事の効率が落ちてくるとエレベーターホールに行って硝子張りの大きな窓から景色を眺めることにしている。
目の前には、電通の大きなビル、その横には日本テレビのビルが見え○下のビルとの間には、4車線の道路が通っている。
漏れがいつものように硝子窓に持たれて下の道路を眺めていると、子供が歩いていた。
子供は泣いているようで下を向いてゆっくり歩いて、ビルのかげに消えていった。
なぜ、子供がこんな時間に?と疑問を感じたのだが、まぁ都会では、子供も夜出歩くのだろうと考えた。
するとまた、汐留シティービルの影から同じ子供が出てきて、やはり下を向いたままさっきと同じ方向に向かった歩いていった。
迷っているのだろうか?と考えていると、また同じ子供が汐留シティビルの陰から・・・。
漏れは30分ぐらいエレベーターホールにいたが、10回ぐらい同じことを繰り返している。
迷子のように狼狽している様子もなく、ゆっくり歩いて視野がら消えていく。
漏れは、仕事があったので深く追求しなかったが、あれはこの世の者ではないと思う。
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