去年の秋ごろ、「いまどきの」と表現するのにピッタリの女子高生の3人組が会社(小さな工務店)にやってきた。
文化祭で部活の展示用に余った角材やベニヤ板が欲しいんだと。
ルーズソックスとムッチリした生足に気を取られながらもアホが集まる高校の制服だったのでものすごく適当にしゃべってたんだけど、彼女らの熱心さが伝わってきて協力してあげた。
最初は「やばくねー?」みたいな言葉だったのが、しゃべってるうちにけっこうちゃんとした敬語に変わり、クギとか木ネジをわけてあげたら「お金払いますよ」という気遣いも見せてくれた。
おれは見下していた自分を恥じた。
紙袋いっぱいに材料を入れて本当に嬉しそうな表情で帰っていった。
それから1ヶ月ぐらいした頃、その3人がお菓子を持ってやってきた。
文化祭で作って近くの養護学校や老人ホームに配ってなんとお礼にうちにも持ってきてくれたのだった。
将来は看護学校に進んで老人や病気の人の世話をしたいんだと熱心にしゃべってった。
やっぱり見た目はいまどきの女子高生だったが、「今の若いの」も馬鹿にしたもんでもないね。
おじさん、応援してます。
いい話だ(^O^)