父親が借金を残したまま失踪。
母兄俺妹の4人で生活してた。
母は夜まで仕事で帰らないし毎日の様に借金取りが来るから3人でいつも押し入れに隠れてたなぁ。
ある日、学校から帰ると入り口に偉そうなオジサン&借金取りが居て、顔を知られてた俺は逃げようとしたけど捕まえられた。
殴られるのかと思ったら、そのオジサンが兄弟はどうした?飯食ってるのか?と今まで見たこと無い位のハムや野菜とかの食材と何故か子供服をくれた。
夜になって母親が帰ってきた。
何故か手には駄菓子やたくさんの食材が。
そう、ついに母は約5年かかって完済したのだった。
これからはたくさん食べようね、いっぱい遊びに行こうねと母が初めて俺たちの前で泣いた。
俺達も何も言えずにただ泣いた。
そして中学に入った頃、父親が現れた。
金をせびりに。
帰ってきた兄は激怒し父親をボコボコに殴った。
泣きながら。
騒ぎを聞いた近所の人が通報し警察が来て母と兄が連れて行かれた。
俺と妹は部屋で待ってた。
妹は部屋の隅で何かを泣きながら作ってた。
2人が帰ってくると妹は母俺兄と自分に作ったメダルを首にかけた。
メダルには、『みんななかよし』と書かれていた。
4人何も言わずに泣いた。
残業して帰ってきて自分の子供が作ったであろう黄色い首からかけるメダルを見て思い出したので書いてみた。
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