高校2年生のときの話。
その夜私は地理のテストを前日に控え、CDをかけながら勉強していました。
「このCDが終わったら寝よう」と決めて布団の中で教科書を読んでいたのですが、 最後の曲が終わる寸前に
「か゛ わ゛ い゛―…」
と低い男の人の声が聞こえました。
勿論CDの音ではありません。
慌ててコンポの電源を落とし、布団に潜り込みましたが怖くて寝られませんでした。
私は「かわい」という苗字ではないし可愛くもありません。
でも確かにそう聞こえました。
そして、ひとつ気になることがあるのですが、 その時流していたCDの最後の曲が「伝えたい音」というタイトルだったのです。
あの声が何を伝えたかったのかよく分からないので、伝わるまで声がするのではないか今でも不安でそのCDは封印中です。
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