小学生の頃の体験なんだけどね。
夕日やライトに照らされてできる『影』についての不思議な話。小学生の頃、冬間近の夕暮時のこと。
友達と3人仲良く帰ってました。
お互いの影を踏みながら鬼ごっこをする感じで・・ある時友達のI君がK君の影を踏もうとした時のこと。
「k君ずるいよ~」
との声。
えっ?!と思い私とK君が振り向いたらI君が
「だってK君の影は動くんだもん!」
との声。
自分とk君はその返事に当たり前だと思ってました。
だって歩いてるんだし影だって向きによって変わるんですから。
そのことを言うと
「違うよ!影が伸びたり消えたりするからだよ!」
との返事。
訳がわからずその時は相手にしなかったんです。
それから15年後同窓会でその話で盛りあがりました。
K君がI君を馬鹿にする感じで。
その同窓会の帰りI君がボソっと一言・・
「アイツ・・まだ生きてたんだ。」
それを聞いて意味がよくわからなかった私は
「なんで?」
聞き問うと・・
「あの時、影が無いと言ったのは頭の部分だけだったんだよ」
と・・それ聞いてから2年後、K君は事故で亡くなりました。
深夜、仕事帰りに停車中のトラックの荷台に食い込む感じで追突して。
k君の遺体は葬式では見せてくれませんでした・・なぜなら頭部が完全に潰れてしまい無かったから。
安心してくださいK君なら地獄で元気に責め苦に喘いで居ますから大丈夫。