この間すごい事件が起きたんです…
聞いてください…
つまらない上に結構長いです。
スマソ
ある雨の日のことだった。
僕は、学校に行っていたのだが、傘を持ってきていなかった。
というのも、朝はまったく気にならないほどしか降っていなかったからだ。
なのに今はザザ降り。
「まいったなぁ…」
僕はしばらく様子を見ていたのだが、一向に止む気配はない。
いつまでも学校にいるわけにもいかないので、意を決して走って家に向かった。
少し行くと、コンビニがある。
よく見ると、傘たてに傘が3本ほど刺してある。
(…ニヤリ)
僕は、とても悪いことを思いついてしまった。
しかし、この雨の中、防具なしで家まで帰る気にはならない。
僕は、サッと黒い傘を引き抜くと、何事もなかったかのようにコンビニを離れた。
数メートル行った所で傘を広げた。
その途端、 一面に青空が広がった…。
(え?突然晴れ…た…?)
さっきまでどしゃ降りだった雨が一瞬にして青空になった。
どういうことだ…?
僕は気づいてしまった。
青空は傘の中だけに広がっていたのだ。
つまり、傘に青空の絵がプリントしてあったのだ!
「うゎ 趣味悪い傘盗っちまったなぁ、まぁいいか…」
しかし、違う傘を盗りにいく余裕などない。
しぶしぶ行こうとすると
「すいません」
!!!!!
なんと、立派なアゴをお持ちの、しかし気の弱そうなお兄さんが僕の傘をジロジロと見てくるではないか!!!
(ななななななななんだ!このフトドキモノは!ものども!であえぃであええええぃぃぃぃ!!!!)
僕がそんな感じで狼狽している隙をついて、その男は無礼にも僕にこう言い放ったのである。
「これ…あっち(コンビニの方を指差して)にあった傘ですよね…?」
僕「え…ぁぁ…すいません…」
「じゃあ…」
男はそう言うと、放心状態の僕から傘をひょいっと取り上げてコンビニへと戻っていった。
…
何故だ…
何故あの男には僕が傘を持っていったことが分かった!?
僕は、立ち読みしている人達、および店員達の視線、呼吸、わずかな空気の揺れをも感じとり、一秒の狂いもない完璧なタイミングで傘を抜き取り、さも無関係を装って立ち去ったのに!
全てが完璧でバレるはずなどありえなかったのに!
もしやあの男が…僕よりも上の存在だと言うのか!?
あんなひょろいヤツが僕より上なハズが…わかった!あのアゴだ!あのしゃくれたアゴの内部にレーダーを隠し持っていたのだ!
ちぃぃ!僕としたことが…
でも…よく考えると…あの傘、すこしナウかったな…
って感じでした(実話)
とてもはずかしかったです。
僕は、傘泥棒ですって、言いたいんだね。
あなたには先ず地獄で燃え盛る雨粒に全裸で打たれる修行をして貰いましょうかね。
話はそれからですよ。
コレばかりは地獄へ行くのが正解だと思うんだが。。。