朝、出勤前・・・電気シェーバーが壊れた。
と言っても網の部分が割れただけだった。
仕方がないので「帰りに部品だけ買いに行こう」と思い、シェーバーをセカンド・バッグに入れ仕事に出かけた。
その日の御堂筋線の車内はいつもの様に混んでいた。
本町から乗り込み、流れるまま奥へと進んだ。やがて、次の淀屋橋に着くと更に奥へと押された。
気が付くと、前左右と女性に囲まれてしまった。
すし詰め状態の中、セカンド・バッグが前の女性の臀部と右横の女性の腰の間に挟まってしまった。
突然、電車が「ガクン」と揺れ、その拍子に・・・ヴイ~イイン・・・。
振動と共に怪しい音が!!
「変態だー!!変態と思われる!!」
慌ててバッグを引き抜く、無常にも音は鳴ったまま。・・・ヴイイ~イイイン・・・周りの女性の視線が突き刺さる。
「これは髭剃り機!髭剃り機なんですよ!!」
と心の叫び。
「証明しなければ!」
と思い、バッグを開けた。壊れたシェーバーを止めようと。
「ガガガガガガガーーーー」
物凄い音がした。
割れた網の部分のせいで。
変態の汚名は晴らせたものの、車内中の視線を浴びることに・・・。
次の日からは、出勤時間と車両を変えるようになりました。
アモーレ
貴方には天国の門が開かれました
主に感謝の祈りを捧げましょう