近所に婆ちゃん一人でやってる食料品店があって、なんか雰囲気が好きで結構通ってたらいきなり店に品物が無くなった。
婆ちゃんが
「驚いた?商売の保証人やってた弟が病気になったからこの店たたむのよ~。」
一週間かそこらでチラシ無き在庫セールも終わり、婆ちゃんは店の前で椅子を出してボーっとしてた。
そんなある日仕事帰りに寄るとなんかニコニコして掃除しながら
「奇特な人がいてね、今度どこそこで店やるからそこで惣菜作らせてもらえるの。お店の2階が住めるようになっててね、お風呂もトイレもついててそこに住めるのよ。」
思わず
「おばちゃん良かったね~。」
って一緒に喜んだんだけどさ、商売人なら移転した店の場所くらい教えるわな…
その近辺に行って本気で店を探そうと思ったんだけど、友人に止められた。
その方が良いのは分かっていても、あの巻き寿司がもう一度食べたいよ。
なら探せ
ホントにウソか?
あんたに来てほしくないから…
教えないのとちがう?
新しい職場は子供には手が出ないような高い店かも
いいさ。おばあちゃん。
残念ながら店は畳んでしまっても生き甲斐まで失った訳じゃない。
この先、自分では思いも寄らない新たな再発見が発生するチャンスかも知れないから人生を楽しんで欲しい。