高校の時の話。
古典にすごい爺さん先生がいた。
とにかく歩くのが遅くて、職員室から教室まで10分はかかる。
ふつうの先生なら廊下を覗いて先生が見えたら
「おい、先生来たぞ!」
となるが、その先生の場合は廊下の端に見えてからが長い。
授業も教卓でひとりで教科書をよんでいるだけなので、とうぜん生徒は騒ぐ。
でもなぜか他の先生は注意をしに来なかった。
そんな爺さん先生のある日
爺:「じゃあ終わります」
生徒:「キリーツ、礼ー」
教室を出てゆく爺さん先生。
戸を開けて出ていくはずだが、なぜか戸の横にある掃除用具入れに手が…。
そして掃除用具入れを開け、そのまま入っていった。
いや、帰っていった。
教室は沈黙に包まれた。
2~3秒経ったあと、掃除用具入れがゴトッと揺れた。
その瞬間、教室の全員爆笑。
爆笑の中、掃除用具入れから生還した先生は何事もなかったかのように職員室に帰っていった。
センセ、思い出さんきゅ。
まあなんというか授業にならんだろ