知人の話。
彼の取引先に使えない男がいた。
有名私立大学出身とかで、それが誇らしいのか大学や学歴の話が多い。
こぢんまりとした会社の中では大将気分なのだろうが、社内でもややウザがられている模様。
しかし、仕事のことになると周囲の専門学校卒の人たちのほうが余程話が通じたりする
辺りが使えない男たる所以であった。
ある日、その取引先に行くと今日も今日とて自慢話。
テーマは「我が母校の有名人」。
仕事の話が済んだので心の中で鼻くそほじりながら聞いていた知人だったが、突然その男に話を振られた。
「そういえば○○さん(知人の名)の大学の話って聞かないすよね。誰か有名な卒業生とかいます?」
「あー、いますよ。学者とか多いですね。僕テレビあまり見ないんで芸能人はよく知らないけど…えーとパックンマックンのパックンがいたか(笑)」
以来その男は少しおとなしくなったらしい。
詳しくは知らないけどパックンてお笑いタレントとは思えぬ秀才だったな