もう15年も前の古い話で良ければひとつ。
私はアメリカに留学していて、2年目を迎えた時の事でした。
成田からシカゴに向かう飛行機は今と違い、そんなに混んではいなかったのですが、比較的日本人が多かったのです。
又、当時、ジャパンパッシングが起こりかけていた時で日本人を快く思っていないアメリカ人が増えていた、そんな状況でのことでした。
私が読書をしていて、後ろからドリンクサーブをしていたスチュワーデスが私の横に来たときにため息混じりに英語で言いました。
「英語もしゃべれない日本人ばかりでいやになる」
瞬間私は本気で腹が立ちました、でも怒鳴りつけるのもみっともない。
そう思い努めて冷静に優しい言い方で彼女に英語で言いました。
「今、スチュワーデスが言うべきで無い言葉が聞こえたけど、俺の聞き違いかな?」
彼女の顔が見る見る蒼白になっていきました。
彼女はしどろもどろに言い訳をして、小声であやまりました。
その後彼女はことある毎にシャンパンだなんだと、エコノミーに座る私にひきつった笑顔で色々サービスしてくれました。
英語が理解できて良かったと思った一番の出来事でした。
笑ってごまかす、典型的日本人のおいらにゃ自慢話に聞こえて、鼻持ちならない。
一矢報いてくれてありがとう
「私を誰だと思ってるんだ、この差別主義者!空港に引き返せ!引き返してこの乗務員を降ろせ!」
ぐらいやらないから舐められるんだよ
シャンパンや多少のサービスぐらいでいい気になって、猿はおだてるに限るわ、と後で笑われてるよ