工房の時の行事でクラス対抗の駅伝大会があった。
各クラスから、男8人女8人の長距離速い香具師集めて午前は女子の部、午後は男子の部で、女子の部男子の部のそれぞれの順位によって総合優勝を決めるといった具合だ。
野球部で体力に自信があり長距離のタイムもクラスの男子の中で3番目に速かった
俺は男子の話し合いによってアンカーを任せられた・・・。
午前中女子の部で女子が優勝した、優勝は俺たち男子の手にかかっていた。
はっきりいってクラスの女子の俺に対する仕打ちはひどいものだった・・・。
挨拶などされず、無視、誹謗中傷は日常茶飯事・・・。
事務的な用事も男子を通して俺に伝えられる。名前で呼ばれたことは無い・・・。
そんな俺にも、クラスのヒーローになれる舞台が用意された。
1位でゴールすれば優勝が決まる。
アンカーの俺が優勝のゴールテープを切れば、迫害していた女どもも俺を認めてくれるようになるかもしれない。
あんな女どものいるクラスだが、クラスの名誉の為に必死で走ることを決意した・・・。
レースの内容は省略するが、1位で俺にタスキが回ってきた。
2位もすぐ後から追ってきた、女子の部2位の3組だ・・・。
追い着かれまいと必死に走った、差はひろがっていた。ゴールテープが見えた・・・。
疲れていた俺は周りの声援など聞こえない・・・・・。ゴルテープを切った・・・。
優勝が決まった。
しかし、アンカーの俺に駆け寄るものは誰もいなかった。
ふと見ると俺以外の駅伝メンバーが順番に胴上げされていた。
俺は胴上げされなかった・・・。ゴールテープを切って優勝を決めたアンカーなのに・・・。
まだ呼吸が整わず、ヘたれこんでいる俺にさらに信じられない会話が展開された・・。
この後打ち上げに行こうという内容だった。
俺の親友が
「●●(←俺)にも伝えて来るよ」
と言ったら打ち上げを企画した女が
「●●君はいいよ、疲れてるみたいだし、それにしてもゴールの瞬間の●●君不細工だったよね?」
俺は決してヒーローになれないと悟った、その日の帰りに買って飲んだポカリは何故か塩味が混ざっていた
気がつくと涙が溢れていた・・・
惨劇を見た
女子のイジメは超!陰険だからなぁ。