夏だ、ということで友達と山登りに行きました。
でも、今年は冷夏だし、その上に天候も悪くなり、気温が低く(そんな高い山でもないんですが)なってきて、一応、山小屋で休憩してました。
そのうち、霧っぽい雨が降り出して、もう少し休もう、ということで皆うとうとしはじめまして、自分だけおきてたんです。
なんか、雪女とか、雪山(夜にも奇妙な・・)とか思い出して、ひとりで怖がってると、前の登山者が残したと思われる落書きを発見。
「結婚したかったよね みつこ」
不気味だな、と思いながら自分もうとうと。
なんとか天候も回復し、下山。
近くの民宿で一泊。
宿の主人と仲良くなり、夕食の席でその落書きについて聞いた見た。
すると、主人が語り始める。
「みつこってのは・・・」
なんでも、みつこさんはこの辺の地主の娘らしい。
しかしつい最近、若い男に襲われ今はそのショックで病院にいるという。
しかしほんとにガクブルだったのは次のひとこと。
「でな、その山小屋で男が首つってたのよ、そんでさ降ろすの手伝いにいったけど、まだ縄はついたままなんだよ、見なかったかい?」
そういえば、上に何かぶらさがってたような・・・。
今思い出すとそこまで怖くないですが、そんなところで寝てたとは・・・、と
その夜は男四人、身を寄せ合ってガクガクブルブル・・
何で山小屋で死んだのやら