彼氏の運転で深夜の高速で走ってる時、前方の車の後部座席から後ろを向く形で私たちの事をずっと見ている女の子が居たんです。
ライトに照らされて眩しい筈なのに、微動だにもせずこっちをずっと女の子が見ているので、彼氏が
「なんか走り辛いから抜こう」
と一度抜き去りました。
で、暫くしてSAで一服する事になり、ベンチでジュース飲んでたら、その女の子が乗っていた車もSAに来ました。
彼氏が
「危ないよな、子供をチャイルドシートに乗せないし行儀悪い乗り方も注意しないなんて・・、」
と、その車の様子を見ていたら、車から降りてトイレに駆け込んだのは背広を着たサラリーマンの男性だけ。
家族連れってよりは仕事中って感じで、なんか違和感があった。
「女の子は降りて来ないな・・・」
と私達は何故か気になって車の近くまで行って中を覗いた。
ところが子供なんて乗ってなかった。
「降りたのは男の人だけだよな?」
「知らない間に出て行ったのかな??」
と、車を覗き込んでいると、そこへトイレから帰って来た
背広の男性が私達を不思議そうに見ながら来た。
「あの・・、突然ですみませんが、車にお嬢さん乗せてましたよね?」
「はぁ??、知らないよ、車間違えてんじゃない?」
と無愛想に言われてしまいました。
彼氏は
「いいや、確かにあの山口ナンバーの車だ・・、」
しかし色々考えてるうち、私達は見間違いや車を間違えたんだ。
と、思いその場を立ち去りました。
でも、気のせいじゃなかったんです。
暫く走っているとトンネルに差し掛かりました。
そこへ右車線から急に私達の車の前に割り込んで来た車。
私達は息が止まりそうになりました、その車の後部座席に
さっきの女の子が・・・・・!!
車も女の子が乗っていた車じゃなく別の車・・・。
よく似た女の子なんかじゃない。同じ女の子・・・。
ですが、トンネルから抜けるとその女の子の姿は見えなかったのです。
不思議に思いずっと、ずっと、その車の後を走行しましたが、その車の中に子供の影を探す事が出来ませんでした。
後部座席から私達をジッと見ていたあの女の子は・・・・なんだったんでしょうか・・・。
幽霊だろ