突然彼女からメールが来なくなった。
何度メールしても返事が返ってこない。
嫌われたのかと思い一人へこんでいると一ヶ月くらいして急に彼女からメールが来た。
「久しぶり!急なんだけど一緒に行きたい所があるんだ」
女の子特有の気まぐれ?などと思いつつも俺は喜んでOKした。
「どこで会う?」
「○○海岸で会おっ」
「了解!」
「でも私今、足がないから…」
「大丈夫!俺車あるから!」
「じゃ今週の日曜日にしよっ」
・・・って感じでデートの約束をした。
そして日曜日、待ち合わせ場所は○○海岸だったけど俺は彼女を驚かそうと思い早めに家を出て彼女の家まで迎えにいった。
ピンポーン…チャイムをならすと お母さんらしき人が出てきた。
「どちら様ですか?」
「ああ僕は友達で…今日娘さんと遊ぶ約束を…」
「あの…娘は一ヶ月前…交通事故で死んだんですけど…」
…お母さんの話によると、その子は一ヶ月前ひき逃げに会い足を踏み潰され出血多量で死んだんだそうだ。
だからあのとき…
…「私今、足無いから」…
もし俺が○○海岸に行っていたら…
…「一緒に行きたい所があるんだ」…
死なば諸とも
幽霊でも会いたいって気持ちないの…