この出来事は…三年前の19歳になる年の今頃の時期に体験した不思議な出来事のお話です。
福島に住む親戚の伯母さんがいます。
私達が幼い頃から可愛がってくれ、お小遣いや私達が好みそうなおやつを遊びに行くと出してくれました。
笑顔が優しくて…綺麗な人でした。
中学三年の秋休みに大好きだった祖父を亡くし、火葬場で泣き崩れてしまった私を伯母さんは優しく抱き締めてくれました。
「栞ちゃんは優しい子ね。あんたの祖父ちゃんは幸せ者ね。可愛い孫がこんなに泣いてくれて。神様はね…気に入った人を連れて行ってしまうんだよ。伯母さんも一緒に泣くから…沢山泣きなさい。」
2人で抱き合って泣いた。
…大好きだった祖父を亡くした悲しみと伯母さんの優しさと温もりを感じた。
そして…そんな私と伯母さんを包むように抱き締めてくれたフワリと優しい不思議な温もりも。
祖父の一周忌の時にまた逢えた。
「去年は泣き顔の栞ちゃんだったけど、笑顔が可愛い栞ちゃんに逢えたね。一年前は男の子みたいだったけど、髪の毛延ばしたのね。それに…痩せて可愛らしくなったわね。栞ちゃんは周りの女の子より幼く見えるけど、栞ちゃんの魅力でもあるのよ。中身は外見に現れるって言うけど、純粋で優しい栞ちゃんだからよ。貴女は可愛い顔をしているし、だんだん綺麗になるわ。優しい貴女のままでいなさい。それにしても…急に可愛くなったと思ったら、こんないい男に初恋を奪われたわけね。大丈夫、貴女はまだまだ綺麗になってこの人よりもすてきな人をイチコロにする魅力があるわ!」
…だなんて笑顔で言って笑ってくれた。
それから三年後のあの日…悲しい別れは突然だった。
夜中、急に目が覚めた。
すると、同時に階段を誰かが降りてくる足音がしてきて、その足音は私と祖母と兄が寝ている部屋へ入って来た。
同時に身体が動かなくなり、金縛り状態になりました。
目は薄目であけていました。
静かに足音は移動をしながら、部屋の四隅を周り出て行きました。
私の足を踏まれてしまいましたが、痛くはありませんでした。
また、眠ってしまった私は目覚め前に不思議な夢を見ました。
伯母さんが、白い着物を着て私の枕元に座り眠る私の頭を撫でてくれました。
「足、踏んでごめんね?…伯母さんね、栞ちゃんのお祖父ちゃんがいる世界に逝く時が来たの。…悲しませてごめんね?栞ちゃんは可愛い顔をしているし、笑顔は周りに幸せを与えてくれるパワーがあるの。沢山泣いても良いから沢山笑ってね?k野さん(初恋のプロ野球選手)と約束したのよね?栞ちゃんが大好きだよ…ずっと天国から見守っているわ。」
…そう、告げると、伯母さんは立ち上がりました。
いつの間にか私は穏やかに流れる河原の前に立っていて、伯母さんを泣きながら引き止めていました。
しかし…伯母さんは優しい笑顔を見せた後、その河原の向こうへ歩いて行きます。
目覚めた私は、涙を流していました。
何故か嫌な胸騒ぎがしました。
その日に、祖母の携帯に伯母さんが亡くなったと知らせが入りました。
因みに、父も伯母さんの気配を感じたそうです。
留守番の為に葬儀に参加出来ない代わりに伯母さんに手紙を書きました。
あれから…三年後の現在。
性犯罪に遭ったり仕事が忙しくなり、幼い頃からある霊感やらで色々見たり、ストレスやらで辛いときは必ず夢に現れてくれます。
性犯罪に遭った日から殆ど毎日誰かしら出て来てくれて夢の中で私が祖父の仏壇に御供えしたお菓子を食べながら愚痴や相談を聞いてくれたり、色々教えてくれます。
そんな伯母さんに…私は伝えたいです。
有り難う…何時も見守ってくれて。伯母さん達がいるから嫌な目に遭っても強く生きられるんだよ。…と。
長々と長文失礼致しました。
読んで下さった方、有り難う御座います。
「栞」さんからの投稿です。
ありがとうございます。
性犯罪が気になる・・・・・・・